この記事ではメインで使用している順張り手法を解説いたします。
複雑なものではなく、とても王道的でシンプルなので再現性が高いです。
この順張り手法をご覧頂く前に「トレードの考え方」を必ず熟読してください。
通貨ペア
私が監視している通貨ペアは下記の28通貨ペアです。
USD/JPY・EUR/USD ・GBP/USD・GBP/JPY・EUR/JPY
CAD/JPY・NZD/JPY・AUD/JPY・CHF/JPY・USD/CAD
AUD/USD・NZD/USD・USD/CHF・EUR/AUD・GBP/AUD
EUR/GBP・NZD/CHF・EUR/CHF・GBP/CHF・AUD/NZD
AUD/CAD・NZD/CAD・EUR/CAD・GBP/CAD・EUR/NZD
AUD/CHF・GBP/NZD・CAD/CHF
これに加えて日経平均・S&P500・暗号資産・ゴールドなどを表示させています。
チャート設定
私は28通貨ペアを監視しているのですが、そのためにモニターをたくさん並べているわけではありません。
チャートを見るモニターは1つだけですし、タブレットやスマホでも見れるようにしています。
海外のFX会社であるXMのチャートを3つと、国内のアヴァトレードジャパンのチャートを1つ立ち上げています。
メイントレードはアヴァトレードジャパンですが、チャートの時間設定が変更できず、ローソク足がずれているので分析はXMのチャートで行います。アヴァトレードジャパンのチャートはエントリーするときだけ使用しています。
ちなみにアヴァトレードジャパンは法人口座で、XM口座は私の個人口座でレバレッジ高めの遊びトレード口座にしています。
1枚目
上の画像は私のデスクトップをそのままスクリーンショットしたものです。
1枚目には下記の通貨ペアを表示させています。
USD/JPY・EUR/USD ・GBP/USD・GBP/JPY・EUR/JPY
CAD/JPY・NZD/JPY・AUD/JPY・CHF/JPY・USD/CAD
AUD/USD・NZD/USD・USD/CHF・EUR/AUD・GBP/AUD
全て日足にしておきます。
2枚目
2枚目には下記の通貨ペアを表示させています。
EUR/GBP・NZD/CHF・EUR/CHF・GBP/CHF・AUD/NZD
AUD/CAD・NZD/CAD・EUR/CAD・GBP/CAD・EUR/NZD
AUD/CHF・GBP/NZD・CAD/CHF
こちらも全て日足にしておきます。
右下の2枠が余るので、ここにS&P・日経平均・ゴールド・暗号資産を切り替えながら表示させています。
3枚目
3枚目は注目通貨ペアを最大3通貨ペア表示させています。
1枚目と2枚目のチャートに表示させている28通貨ペアの中から、エントリー準備する通貨ペアをこの3枚目に表示させています。
上の画像では、1行目がAUDCHF、2行目がGBPNZD、3行目がNZDCADです。
全て左から月足・週足・日足・4時間足の順番に並んでいます。
使用するテクニカル指標
使用するテクニカル指標は
・ボリンジャーバンド
・5本移動平均線
・RSI
・DMA
の4つです。
ボリンジャーバンド(20)
ボリンジャーバンドの設定は「20」で±2σを表示させています。
センターラインが20本移動平均線になります。
5本移動平均線(Linear Weighted)
5本移動平均線(Moving Average)は「Linear Weighted」を使用します。
RSI(9) 4時間足のみ
RSIは「9」で3枚目のチャートに表示させている4時間足にのみ使用します。
DMA 2本 4時間足のみ
DMAも3枚目のチャートに表示させている4時間足にのみ使用します。
DMAとは先行移動平均線のことで、移動平均線を未来にずらして表示させたものです。
当手法では下記の2本を使用します。
3本移動平均線×3本先行
7本移動平均線×5本先行
DMAの表示方法
「3本移動平均線×3本先行」を表示させる場合は、テクニカル指標より「MovingAverage(移動平均線)」を選択し、期間を3に、表示移動も3にします。
移動平均の種別は「Simple」のままで大丈夫です。
「7本移動平均線×5本先行」を表示させる場合は、期間を7に、表示移動を5にしてください。
トレードルール
実際に私がトレードする流れの順番に解説いたします。
ちょうど今、昨日エントリーしてポジション保有中のものがありますので、そのトレードを例にいたします。
全体の流れは、
①日足でボリンジャーバンドブレイクを待つ
②日足で気になる水平線がないか確認する
③週足と月足で跳ね返るものがないか確認する
④4時間足のトレンド状態とRSIを確認する
⑤4時間足の押し戻りを待つ
⑥ロット数を決める
⑦エントリー
⑧リミットとストップの設定
になります。
それでは順に解説いたします。
①日足でボリンジャーバンドブレイクを待つ
まず全通貨ペアを表示させている1枚目と2枚目のチャートには日足が表示されています。
この日足のボリンジャーバンド±2σを終値で突き抜ける状態になるのを待ちます。
上のチャートでは左下の2つの通貨ペア(AUDCHFとGBPNZD)でボリンジャーバンドを突き抜けているのが分かります。
拡大してみると
はっきりとボリンジャーバンドを突き抜けています。
この状態を「ボリンジャーバンドブレイク」と呼んでいます。
まずは日足で、ボリンジャーバンドブレイクするのを待ちますが、必ず終値で確定してブレイクしたとみなします。
ですので、この黄色丸の足の翌日になってはじめて次のステップに進みます。
②日足で気になる水平線がないか確認する
日足でボリンジャーバンドブレイクしても、すぐ近くに水平線が引けるようなポイントではエントリーができません。
ではどういったところに水平線を引くのかというと、
「エントリーしようとしている方向と逆の注文が多く入りそうなポイント」です。
つまり、
・ダウ理論でいうところの押し安値や戻り高値
・2回以上跳ね返されているポイント
・直近の目立つ最安値や最高値
など、世界中のトレーダーが意識しそうなポイントです。
ちょうど上のチャートは今回日足がブレイクしたAUDCHFですが、このチャートでいうと
・上の黄色ラインが押し安値のライン
・下の黄色ラインが直近で大きく下げて長い下ヒゲがでた実体の安値ライン
・赤ラインが直近で3回跳ね返されているライン
になります。
直近の安値では実体に引くかヒゲの先端に引くかはその時のローソク足の形によりますが、今回の場合は長い下ヒゲが出ているので、実体の安値あたりにくると、決済注文や買い注文が入りだしそうな感じがあります。
このように「エントリーしようとしている方向と逆の注文が多く入りそうなポイント」には注意が必要ですが、あまり難しく考えすぎないようにしてください。
明らかに抵抗になりそうなラインが引けるときは注意が必要です。
下の画像はGBPNZDの日足チャートです。
直近の目立つ最高値に黄色ラインを引きましたが、まだまだ距離はあります。
いずれの通貨ペアも日足は問題ありませんでしたので、次に進みます。
③週足と月足で跳ね返るものがないかを確認する
日足をクリアしたら、次は週足と月足で「逆向きの20MA」や「まっすぐのボリンジャーバンド」がすぐ近くにないかを確認します。
下のAUDCHFの週足チャートをご覧ください。
黄色丸はボリンジャーバンドの±2σですが、先端が閉じてきています。
このように先端が閉じかけていたり、まっすぐになっている場合はそこが抵抗になる可能性があります。
また、赤丸のように傾きのある20MA(ボリンジャーバンドセンターライン)も抵抗となりやすです。
仮に日足が上にブレイクしても、週足や月足で下向きの20MAに当たっている場合は、そこで反転する可能性があります。
今回は閉じかけの-2σまで距離があったので問題ありません。
実際にエントリーしたGBPNZDの週足チャートも見てみます。
こちらのボリンジャーバンド2σは開いているので、閉じかけのものに比べれば抵抗力は弱く、上にブレイクする可能性も秘めています。
ただ、初回の±2σとのタグでは、決済する人や逆張りトレードを行うトレーダーも多いので、一旦反発することもよくあります。
特に直近高値と重なるようなポイントでは注意が必要です。
今回は2σまで距離もあるので問題ありません。
④4時間足のトレンド状態とRSIを確認する
次に4時間足の状態を下記の2点を確認します。
・トレンド状態になっていること
・RSIでダイバージェンスが出ていないこと
トレンド状態になっていること
トレンド状態とは、買いの場合は高値も安値も切り上がっている状態のことです。
売りの場合は高値も安値も切り下がっている状態のことです。
次のチャート画像は上の画像がトレンドが出ている状態、下の画像がトレンドが出ていない状態です。
トレンドが出ている状態
このように高値も安値も切り上がっている場合は、上昇トレンドが出ている状態です。
高値も安値も切り下がっていれば、下降トレンドが出ている状態となります。
このようにトレンドが出ている状態であればエントリーが可能です。
トレンドが出ていない状態
先ほどとは違って高値を切り上げずに再度反転して、現在20MAで支えられています。
日足~月足まで問題なかったとしても、4時間足がこのようにトレンドが出ていない状態では見送ります。
RSIでダイバージェンスが出ていないこと
ダイバージェンスとは、ローソク足が高安値を切り上げ(切り下げ)てトレンドが出ているのに対して、RSIは切り上げ(切り下げ)ていないという逆行現象のことで、反転を示唆します。
下のチャートは高値安値を切り下げている下降トレンド状態ですが、RSIは安値を切り上げており、ダイバージェンスが出現しています。
仮にオレンジ色の矢印のポイントがエントリーポイントだったとしても、このように4時間足のRSIでダイバージェンスが出現していればエントリーは見送ります。
4時間足がトレンド状態でRSIのダイバージェンスが出現していなければ次に進みます。
⑤4時間足の押し戻り(DMAクロス)を待つ
何をもって押したのか・戻したのかを判断するのに役に立つのが「DMA」です。
DMAの2本の先行ラインがクロスした時点で「押した」「戻した」と判断します。
上のチャートでは赤丸の所でクロスしていますので、この時点で押しが入ったと判断し、最終的にエントリーサインを待つことになります。
逆に下のチャートではDMAがクロスせずに下落していきましたのでエントリーはできません。
DMAがクロスして押し戻りが入れば次に進みます。
⑥ロット数を決める
エントリーの前に適切なロット数を計算します。
慣れるまでは、ロスカット時の損失額が最大1%になるようにします。
例えば資金が100万円の場合は、ロスカットになれば1万円になるようにロット数を計算します。
ロットの計算方法は、Excelの「ロット数計算シート」に入力するだけです。
ロット数計算シートのダウンロードはこちら
※ダウンロードできない場合は右クリックで「名前を付けてリンク先を保存」からお願いします
●資金
まずは一番上の資金の欄に口座残高を入力して下さい。
ここは月初めに入力し、その後資金が増えても減っても変更しないで下さい。
また月が変わったら現在の口座残高を入力します。
●損切り(%)
先ほど決めたリスクを入力して下さい。
最初は1%以下がオススメです。
●日本円換算値※1
Excelを開けば、ロット数計算シートの下に下記のメモを書いています。
これに従い、トレードする通貨ペアの日本円換算値を、その都度最新のレートで入力して下さい。
ドル円とクロス円でトレードする際は常に100円で大丈夫です。
●損切り(pips)
そのトレードでのロスカットポイントまでのpips数を入力します。
※ロスカットに関しては後述します。
入力する欄はこの4カ所だけです。
「ロット数」の欄に自動で計算されますので、そのロット数でエントリーの準備をします。
トレードに十分慣れ、3ヵ月連続でプラスにできたら1.5%に上げる。というように、1%以上に上げる場合はご自身のメンタルと相談しながら徐々に上げてください。
一般的には最大2%が適切とされています。
⑦エントリー
エントリータイミングはとてもシンプルです。
5MAがエントリー方向に向いて確定した4時間足の始値でエントリーします。
下のチャートの赤丸のローソク足をご覧ください。
この赤丸のローソク足の1本前のローソク足が陽線で確定して5MAが上を向いて確定したので、赤丸のローソク足の始値でエントリーしました。
実はこのエントリーでは、5MAが上を向いて確定したと同時にDMAがクロスしました。
このように同時に発生することも多々あるので見逃さないようしなければなりません。
注意点
エントリー時に1つ注意点があります。
それはエントリーする場所から日足・週足・月足の跳ね返るもの(水平線、ボリンジャーバンドなど)までの距離が十分余裕があるかこと確認してください。
具体的には跳ね返るものまでの距離のリスクリワード比率が1:2以上あることを確認してください。
リスクリワードについては後述します。
⑧リミット(利食い)とストップ(損切り)の設定
エントリーが出来ればすぐにリミットとストップの設定をします。
買いの場合は、ストップは直近の安値の数ips下に設定します。
リミットは、ストップに対して1:1.5の位置に設定します。
このとき、上位足の跳ね返るものが近い場合は、1:1.5の位置がギリギリすぎると到達しない恐れもあるので、跳ね返るものまでの距離は1:2以上ある方が望ましいです。
ストップとリミットの設定が終われば、後は決済されるまで放置です。
優先順位
複数の通貨ペアで同時にチャンスが訪れそうになった場合、どのように優先順位を決めるか解説いたします。
・同条件なら買いより売りを狙う
・買いの場合、直近安値から直近高値まで1:1以上あるものを狙う。売りの場合、直近高値から直近安値まで1:1以上あるものを狙う。
主にこの2点を意識してください。
次のチャート画像をご覧ください。
左の通貨ペアも右の通貨ペアも、上位足は問題なく、あとは4時間足でエントリーするだけというところで、私は実際に右の通貨ペアでエントリーしました。
まず「買い」よりも「売り」の方が下落スピードが早くなることが多いので、同条件なら売りを狙いますが、この場合は同条件ではありません。
左の通貨ペアでは、5MAが上を向いてエントリーサインが出たのはオレンジ丸の始値です。
このとき既に、直近高値(黄色ライン)まで上昇しています。
一方、右の通貨ペアは、エントリーサインが出たオレンジ丸の始値では、直近安値(黄色ライン)までまだ余裕があり、まさにこれから下がろうとしているところです。
今回お伝えしたトレード手法では、4時間足で押し目買いや戻り売りを狙っていくのですが、このように、なるべく20MA付近で反転して間もないところでエントリーする方が安全です。
もちろん日足ブレイクしている勢いがあるところに絞り込んでいるので、高値安値を更新していく可能性はあるのでエントリーしてはいけないわけではありませんが、優先順位としては反転して間もない方です。
左の通貨ペアのようにある程度上昇してしまうと、ロスカット位置も離れてしまい、1:1.5のリミット位置も遠くなり、離れれば離れる程到達しない可能性も高くなってしまいます。
ですので、なるべくおいしい位置でサインが出た方を優先してください。
まとめ
簡単にまとめると「日足ブレイク後、週足月足で跳ね返るものをチェックし、4時間足で押し戻りを狙い、適切なロット数を計算し、リスクリワード1:1.5で放置する」ということになります。
このトレード手法がなぜ再現性が高いのかというと
・日足ブレイクで勢いがあるポイントに絞っていること
・4時間足でエントリーすること
・毎回適切なロット数を決めること
・リスクリワード1:1.5にすること
だからです。
「トレードの考え方」を熟読していただければ、より深くご理解いただけます。
単純に、相場の確率50%を下げないポイントで、有利なリスクリワードでトレードすれば、あとは回数を重ねるだけで自然と利益が積上がっていきますので、この原理原則を落とし込み、実感してください。
最後に大切なこと
私は過去にトレード商材やコンサルなどにはかなり投資して勉強してきました。
そのおかげで、「トレード技術を身に付けていく上で最も大切なことが何なのか」ということが分かりました。
それは、「そのトレード手法で実際にトレードしている講師の最新のトレード解説を学び続ける」ということです。
トレードの型(手法)を学んでも、リアルの相場では必ず迷いが出てきます。
迷いが出ている状態ではその手法を実践し続けることが不安になり、少し連敗すると嫌になり、また他の手法を探しにいく。という沼から抜け出せなくなってしまいます。
それを避けるためにも、講師のリアルトレードを学び、「自分の判断と同じだ」ということが増えてくると自身に変わり、やがて技術が身に付いてきます。
残念ながら、商材を販売している殆どのトレーダー?は、商材販売が本業で、トレードはしていないことが多いように感じます。実際、最新のリアルトレード解説を提供しているトレーダーは滅多にいません。
販売しているトレード手法が悪くなかったとしても、そういった環境では中々身に付きません。
あなたが本気でトレード技術を身に付けたいのでしたら、一旦他の情報は遮断してください。
私を信じて私の最新リアルトレード解説と照らし合わせながら、徐々にトレード技術を身に付けていきましょう!
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